2013年11月22日金曜日

山崎パン受発注、タブレットで 中小2万5000店に導入


コスト3割削減 卸業務拡大狙う

山崎製パンは来春から中小食品店などの受発注をタブレット(多機能携帯端末)を使うシステムに切り替える。2015年9月までに約2万5千店に導入。専用アプリを用い、カタログのバーコードを読み込む現行より簡単に発注でき、売れ筋情報も随時提供、品ぞろえの魅力を高められる。扱いやすさを売り物に他社製品の受発注も取り込み、中小食品店の利用拡大につなげる。(2013/11/22付日本経済新聞 朝刊)



【FROM】
これまで20ページ近いカタログからバーコードで読み込んで、山崎の専用端末を利用し発注していた。カタログから選んでバーコードを読み込むと言う作業は倉庫で行う棚卸のようなもので、読み込んでから専用端末に接続してデータを送信する、などのステップを取っていたと思われる。

カタログ重視のアスクルでもタブレットに「アクスルeカタログ」を用意している。カタログ販売は見て楽しいものがあるが、エコやいつでもと言う便利さには変わるものではない。








【TO】
上図のようにタブレットからダイレクト発注が可能になった。上図からだとバーコードの代わりのものがないが、商品を選択して個数を入力するタイプだろう。タブレットだけで発注が完了するので、これまでに比べれば簡単だろう。



旧受発注システムは、20余年使われていた年期の入ったシステムだったようだ。会計システムなどは20年〜30年使われる例もあるが、販売系受発注で20年は長く使われた方なるだろう。

山崎は自社でも流通業務を行っており、他社製品(ポカリ、カップヌードルなど)も卸、配送を行っており、そこでも受注システムが利用できるそうだ。ヤマザキデイリーなどのコンビニだけでなく、中小商店への配送サービスレベルを上げる為の施策だと言う。

タブレットを使って、業務効率を高めて抱え込む戦略は、①操作の分かり易さと②UIなど発注のしやすさ、がポイントになるだろう。居酒屋でもタブレットで注文を取ったり、その場で決済できるなどの、レジ機能を入れて効率化をはかる所がある。これまでの専用端末の小さな画面でなく、タッチしてすべてが簡潔する操作性が効を奏している。

今後もタブレットは、PCや専用端末にとって変わっていくだろう。早く使い方に気付いた企業が一歩先行くのかも知れない。

2013年11月21日木曜日

「iPad mini Retina」、タブレット3機種のディスプレイ調査で最下位


ディスプレイの調査で知られるDisplayMate Technologiesによると、Appleの「iPad mini with Retina display」は全体的なディスプレイの品質でAmazonの「Kindle Fire HDX」やGoogleの「Nexus 7」に及ばないという。
   中略
7インチのKindle Fire HDXとNexus 7がsRGB/Rec.709の色域(ディスプレイが表示できる色の範囲)を100%網羅しているのに対して、iPad mini with Retina displayは63%しか網羅できていないという。
(Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部 2013/11/20 12:16)

これがビジネスにどう関係するか?だが、結局は色合いや色エリアの問題ではなく見やすさが先行する必要がある。7インチと言っているが、miniはほぼ8インチあり、他のタブレットよりも大きい。物理的な大きさはやはり使いやすさでも感じる事ができる。

あのNexus7やKindle Fire HDの大きさで業務ができるだろうか。おそらく小さすぎる。この上の機種はnminiより大きい。筆者はこの大きさがJRなど7000台も採用された理由だと思っている。

ただ強いて言うなら、アパレルやデザイン関連など微妙な色を画面に出したいときは、表題にある課題は問題になるかも知れない。しかしいくら発色豊かであっても、アパレルやデザイン関係ならディスプレーに依存しない現物で最終的には判断するだろう。撮ったカメラの性能にも色は変わってくる。

単純に色がどうこうではなく、総合的に使えるタブレットかどうかの判断が必要だろう。


2013年11月19日火曜日

iPadが学校用タブレットのナンバーワンになった理由


小学校から大学に至るまで、教育機関での導入や活用が進みつつあるタブレット。中でも導入率、導入意欲ともに高いのが、Appleの「iPad」だ。TechTargetジャパンが2013年10月に実施した読者調査でも、授業でのiPadの導入率は32.6%と、11.3%のWindows 8/RTタブレット、10.6%のAndroidタブレットと比べて高いことが分かった。今後の導入意向でも、iPadはWindows 8/RTタブレットやAndroidタブレットを上回る。(TechTargetジャパン2013年11月19日 08時00分 UPDATE)

記事によると以下の理由があるようだ。

  1. セキュリティが高い
  2. ユーザビリティ
  3. 管理のしやすさ
  4. バッテリーの持ちのよさ

「1のセキュリティが高い」に関してはJR東日本がiPadを7000台導入した際も、大きな決定要因となっている。一応Appleの審査があったものがApp Storeからダウンロードする形式であるため、この点は事実である。AndroidやMicrosoft AppsのStoreはフリーなのでWindowsがそうであるようにマルウェアなどのターゲットになりやすい事は確かである。

「2.ユーザビルティー」はなんと言ってもアプリが並んでいて選択して使える事もある。Androidも基本Appleを習ったためか、同じように見えるが、これが面倒である。何でもできるものは、使い側からすると煩雑な印象を与える。Windowsが細かな設定ができるようになっているが、あちこちにあり操作性に一貫性がないのと似ている。Macで培った分かり易さはタブレット時代になっても変わらない。iOSもかなり安定した感じを醸し出している。

「3.管理のしやすさ」は何とも言えないが、AppleにはApple Configuratorがある。
デバイスの準備。複数の新しいiOSデバイスを準備する際は、統一的な構成を1つ用意して、ユーザーに配布することができます。デバイスを最新バージョンのiOSにアップデートし、構成プロファイルとアプリケーションをインストールし、組織のMDMサーバに登録した上で、デバイスをユーザーに配布します。iOSデバイスを日常業務用として従業員に提供する場合、デバイスの準備は最適な配備オプションです。
デバイスの監視。iOSデバイスを監視する方法では、デバイスを直接的な制御下に置いておくことができ、継続的な構成が可能です。デバイスは構成を適用して配布し、使用後はApple Configuratorに再接続するだけで構成を再適用することができます。特定のタスク(小売、現場サービス、医療など)専用にデバイスを配備する場合や、クラスや研究室で学生にデバイスを共有させる場合、iOSデバイスを(たとえばホテル、レストラン、病院などで)顧客に一時的に貸し出す場合などには、デバイスの監視が最適です。
デバイスの割り当て。最後に、監視対象のデバイスを組織内の特定のユーザーに割り当てることができます。デバイスを特定のユーザー向けにチェックアウトし、そのユーザーのデータをすべて含むバックアップをデバイスに復元します。デバイスを再度チェックインする時には、ユーザーのデータを後で使用できるようにバックアップします。別のデバイスにデータを持ち越すことも可能です。ユーザーが、どのデバイスを与えられても、長期にわたって同じデータやドキュメントを使用する必要がある場合は、この方法が最適です
 AndroidやMicrosoftにもモバイルデバイス管理(MDM)が揃っているので大きなアドバンテージになるとは思えないが、その他のカバーや周辺機器が充実している事もiPadの方が一日の長としてのメリットであろうか。

「4.バッテリ」に関しても、カタログ的にはどれも大差ないと思うが、最近のAndroid系も画面がRetina以上にしたためか、減りが早くなっているとい聞く。しかしiPadに関しては放っておけばスリープするので、連続で使って居る感じでも2日ぐらい使える。


以上の事から学校用に使われて居ることが多いと言う。しかしiPadがでたときから直感的であるとして、米国では児童に使わせていた例もあるように、だれでも使える感触はiPadにまさるものはないと思う。


2013年11月14日木曜日

生産現場でiPhoneやiPadを使う 中堅企業のIT化を推進

生産現場での情報閲覧や実績管理入力の端末として、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどのスマートデバイスを活用する動きが、中堅・中小メーカーにも広がろうとしている。

iPhoneの導入の効果

以下、南海プライウッド(香川県高松市)の事例
1.現場で作業内容を即時入力できる上に、
2.生産管理システムの情報をリアルタイムに参照できて作業指示などを確認しやす
3.ハンディターミナルとそれに付随する通信システムなどを導入するのに比べて、システム構築コストが低い
4.現在の在庫情報を現場ですぐに確認できるのが便利
5.出荷や在庫などの情報をリアルタイムで確することで機会損失を防ぐ

特にこれからIT(情報技術)化を推進する中堅・中小メーカーでの利用価値が高いとみているのだ。操作画面がシンプルで直感的に操作しやすいので、海外工場への展開にも向くとしている。


開発会社の意見として「ただし、当面はiPad/iPhoneのみに対応する。「Android(アンドロイド)は端末が多様で対応仕切れない上、セキュリティーなどに不安がある」(B-EN-G)。Windowsへの対応は今後検討するとしている。」(日経新聞電子版2013/11/14 引用)


内容を編集して引用したが、結局は「使いやすく」て、「安価である」事が導入される理由だ。「現場入力」は私達がネットワーク(LAN)が出来たときから提唱してきたが、やっと20年近く経って実現できた。使いやすさの中にはリアルタイムを活かした情報の共有が入って入る。在庫の確認、入庫の確認などが現場でできれば、これはかなり使えるものになる。

また最新のiPhone5sを使えばモーション管理ができるので、作業者が身につければ操業状態も管理する事ができる。導線などの改善にも活用できるので、現場でこのデバイスを持つ事は、ハンディーターミナルと同等の仕事が安価に導入できるという以上の事が実現できるのである。

iPadに置き換えれば、情報をもっと多く提供できるので、活用は広がるだろう。リアルタイム情報を即座に加工した結果がiPadに表示されれば、次のアクションに繋がる行動ができる。収集して、加工して、表示する。INとOUTにiPhoneやiPadを使う事で加工された情報が活かせる。好循環を産むシステムと言える。


2013年11月7日木曜日

iPadを活用した「高齢者向けのシステム&サービス」の 安否連絡システム 安タッチ 発売

株式会社エル・アレンジ北海道(代表取締役社長:遠藤 一重、本社:札幌市白石区、以下 LAH)は、iPadを活用した高齢者向け安否連絡システム「安タッチ(あんタッチ)」の販売を本格的に開始した。



特徴はFaileMakerで作られているところ。iPadではFileMakerGoで作動するためライセンスはいらない。最近スマホを老齢者が使う事が増えているそうだが、このシステムであればワンタッチで管理者に通知ができる。殆どは子供の家庭との交信だろう。ボタンを押すとそれに相応した内容のメールが飛ぶようだ。日常のあいさつから、緊急連絡までカバーできるし、体調管理などもできるそうだ。

ビジネスを考える時、双方向のコミュニケーションができる仕組みが必要になってくる。これまでは銀行業務のような情報の引き出しによる顧客との商談といった営業パターンが多かった。このようなシステムとしての位置づけでiPadを利用するケースが増えてくるだろう。またこのシステムは自治体向けや介護タクシー会社向けなど、高齢者との連携を望む所とタイアップして展開を図るようだ。