2013年11月22日金曜日

山崎パン受発注、タブレットで 中小2万5000店に導入


コスト3割削減 卸業務拡大狙う

山崎製パンは来春から中小食品店などの受発注をタブレット(多機能携帯端末)を使うシステムに切り替える。2015年9月までに約2万5千店に導入。専用アプリを用い、カタログのバーコードを読み込む現行より簡単に発注でき、売れ筋情報も随時提供、品ぞろえの魅力を高められる。扱いやすさを売り物に他社製品の受発注も取り込み、中小食品店の利用拡大につなげる。(2013/11/22付日本経済新聞 朝刊)



【FROM】
これまで20ページ近いカタログからバーコードで読み込んで、山崎の専用端末を利用し発注していた。カタログから選んでバーコードを読み込むと言う作業は倉庫で行う棚卸のようなもので、読み込んでから専用端末に接続してデータを送信する、などのステップを取っていたと思われる。

カタログ重視のアスクルでもタブレットに「アクスルeカタログ」を用意している。カタログ販売は見て楽しいものがあるが、エコやいつでもと言う便利さには変わるものではない。








【TO】
上図のようにタブレットからダイレクト発注が可能になった。上図からだとバーコードの代わりのものがないが、商品を選択して個数を入力するタイプだろう。タブレットだけで発注が完了するので、これまでに比べれば簡単だろう。



旧受発注システムは、20余年使われていた年期の入ったシステムだったようだ。会計システムなどは20年〜30年使われる例もあるが、販売系受発注で20年は長く使われた方なるだろう。

山崎は自社でも流通業務を行っており、他社製品(ポカリ、カップヌードルなど)も卸、配送を行っており、そこでも受注システムが利用できるそうだ。ヤマザキデイリーなどのコンビニだけでなく、中小商店への配送サービスレベルを上げる為の施策だと言う。

タブレットを使って、業務効率を高めて抱え込む戦略は、①操作の分かり易さと②UIなど発注のしやすさ、がポイントになるだろう。居酒屋でもタブレットで注文を取ったり、その場で決済できるなどの、レジ機能を入れて効率化をはかる所がある。これまでの専用端末の小さな画面でなく、タッチしてすべてが簡潔する操作性が効を奏している。

今後もタブレットは、PCや専用端末にとって変わっていくだろう。早く使い方に気付いた企業が一歩先行くのかも知れない。

2013年11月21日木曜日

「iPad mini Retina」、タブレット3機種のディスプレイ調査で最下位


ディスプレイの調査で知られるDisplayMate Technologiesによると、Appleの「iPad mini with Retina display」は全体的なディスプレイの品質でAmazonの「Kindle Fire HDX」やGoogleの「Nexus 7」に及ばないという。
   中略
7インチのKindle Fire HDXとNexus 7がsRGB/Rec.709の色域(ディスプレイが表示できる色の範囲)を100%網羅しているのに対して、iPad mini with Retina displayは63%しか網羅できていないという。
(Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部 2013/11/20 12:16)

これがビジネスにどう関係するか?だが、結局は色合いや色エリアの問題ではなく見やすさが先行する必要がある。7インチと言っているが、miniはほぼ8インチあり、他のタブレットよりも大きい。物理的な大きさはやはり使いやすさでも感じる事ができる。

あのNexus7やKindle Fire HDの大きさで業務ができるだろうか。おそらく小さすぎる。この上の機種はnminiより大きい。筆者はこの大きさがJRなど7000台も採用された理由だと思っている。

ただ強いて言うなら、アパレルやデザイン関連など微妙な色を画面に出したいときは、表題にある課題は問題になるかも知れない。しかしいくら発色豊かであっても、アパレルやデザイン関係ならディスプレーに依存しない現物で最終的には判断するだろう。撮ったカメラの性能にも色は変わってくる。

単純に色がどうこうではなく、総合的に使えるタブレットかどうかの判断が必要だろう。


2013年11月19日火曜日

iPadが学校用タブレットのナンバーワンになった理由


小学校から大学に至るまで、教育機関での導入や活用が進みつつあるタブレット。中でも導入率、導入意欲ともに高いのが、Appleの「iPad」だ。TechTargetジャパンが2013年10月に実施した読者調査でも、授業でのiPadの導入率は32.6%と、11.3%のWindows 8/RTタブレット、10.6%のAndroidタブレットと比べて高いことが分かった。今後の導入意向でも、iPadはWindows 8/RTタブレットやAndroidタブレットを上回る。(TechTargetジャパン2013年11月19日 08時00分 UPDATE)

記事によると以下の理由があるようだ。

  1. セキュリティが高い
  2. ユーザビリティ
  3. 管理のしやすさ
  4. バッテリーの持ちのよさ

「1のセキュリティが高い」に関してはJR東日本がiPadを7000台導入した際も、大きな決定要因となっている。一応Appleの審査があったものがApp Storeからダウンロードする形式であるため、この点は事実である。AndroidやMicrosoft AppsのStoreはフリーなのでWindowsがそうであるようにマルウェアなどのターゲットになりやすい事は確かである。

「2.ユーザビルティー」はなんと言ってもアプリが並んでいて選択して使える事もある。Androidも基本Appleを習ったためか、同じように見えるが、これが面倒である。何でもできるものは、使い側からすると煩雑な印象を与える。Windowsが細かな設定ができるようになっているが、あちこちにあり操作性に一貫性がないのと似ている。Macで培った分かり易さはタブレット時代になっても変わらない。iOSもかなり安定した感じを醸し出している。

「3.管理のしやすさ」は何とも言えないが、AppleにはApple Configuratorがある。
デバイスの準備。複数の新しいiOSデバイスを準備する際は、統一的な構成を1つ用意して、ユーザーに配布することができます。デバイスを最新バージョンのiOSにアップデートし、構成プロファイルとアプリケーションをインストールし、組織のMDMサーバに登録した上で、デバイスをユーザーに配布します。iOSデバイスを日常業務用として従業員に提供する場合、デバイスの準備は最適な配備オプションです。
デバイスの監視。iOSデバイスを監視する方法では、デバイスを直接的な制御下に置いておくことができ、継続的な構成が可能です。デバイスは構成を適用して配布し、使用後はApple Configuratorに再接続するだけで構成を再適用することができます。特定のタスク(小売、現場サービス、医療など)専用にデバイスを配備する場合や、クラスや研究室で学生にデバイスを共有させる場合、iOSデバイスを(たとえばホテル、レストラン、病院などで)顧客に一時的に貸し出す場合などには、デバイスの監視が最適です。
デバイスの割り当て。最後に、監視対象のデバイスを組織内の特定のユーザーに割り当てることができます。デバイスを特定のユーザー向けにチェックアウトし、そのユーザーのデータをすべて含むバックアップをデバイスに復元します。デバイスを再度チェックインする時には、ユーザーのデータを後で使用できるようにバックアップします。別のデバイスにデータを持ち越すことも可能です。ユーザーが、どのデバイスを与えられても、長期にわたって同じデータやドキュメントを使用する必要がある場合は、この方法が最適です
 AndroidやMicrosoftにもモバイルデバイス管理(MDM)が揃っているので大きなアドバンテージになるとは思えないが、その他のカバーや周辺機器が充実している事もiPadの方が一日の長としてのメリットであろうか。

「4.バッテリ」に関しても、カタログ的にはどれも大差ないと思うが、最近のAndroid系も画面がRetina以上にしたためか、減りが早くなっているとい聞く。しかしiPadに関しては放っておけばスリープするので、連続で使って居る感じでも2日ぐらい使える。


以上の事から学校用に使われて居ることが多いと言う。しかしiPadがでたときから直感的であるとして、米国では児童に使わせていた例もあるように、だれでも使える感触はiPadにまさるものはないと思う。


2013年11月14日木曜日

生産現場でiPhoneやiPadを使う 中堅企業のIT化を推進

生産現場での情報閲覧や実績管理入力の端末として、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどのスマートデバイスを活用する動きが、中堅・中小メーカーにも広がろうとしている。

iPhoneの導入の効果

以下、南海プライウッド(香川県高松市)の事例
1.現場で作業内容を即時入力できる上に、
2.生産管理システムの情報をリアルタイムに参照できて作業指示などを確認しやす
3.ハンディターミナルとそれに付随する通信システムなどを導入するのに比べて、システム構築コストが低い
4.現在の在庫情報を現場ですぐに確認できるのが便利
5.出荷や在庫などの情報をリアルタイムで確することで機会損失を防ぐ

特にこれからIT(情報技術)化を推進する中堅・中小メーカーでの利用価値が高いとみているのだ。操作画面がシンプルで直感的に操作しやすいので、海外工場への展開にも向くとしている。


開発会社の意見として「ただし、当面はiPad/iPhoneのみに対応する。「Android(アンドロイド)は端末が多様で対応仕切れない上、セキュリティーなどに不安がある」(B-EN-G)。Windowsへの対応は今後検討するとしている。」(日経新聞電子版2013/11/14 引用)


内容を編集して引用したが、結局は「使いやすく」て、「安価である」事が導入される理由だ。「現場入力」は私達がネットワーク(LAN)が出来たときから提唱してきたが、やっと20年近く経って実現できた。使いやすさの中にはリアルタイムを活かした情報の共有が入って入る。在庫の確認、入庫の確認などが現場でできれば、これはかなり使えるものになる。

また最新のiPhone5sを使えばモーション管理ができるので、作業者が身につければ操業状態も管理する事ができる。導線などの改善にも活用できるので、現場でこのデバイスを持つ事は、ハンディーターミナルと同等の仕事が安価に導入できるという以上の事が実現できるのである。

iPadに置き換えれば、情報をもっと多く提供できるので、活用は広がるだろう。リアルタイム情報を即座に加工した結果がiPadに表示されれば、次のアクションに繋がる行動ができる。収集して、加工して、表示する。INとOUTにiPhoneやiPadを使う事で加工された情報が活かせる。好循環を産むシステムと言える。


2013年11月7日木曜日

iPadを活用した「高齢者向けのシステム&サービス」の 安否連絡システム 安タッチ 発売

株式会社エル・アレンジ北海道(代表取締役社長:遠藤 一重、本社:札幌市白石区、以下 LAH)は、iPadを活用した高齢者向け安否連絡システム「安タッチ(あんタッチ)」の販売を本格的に開始した。



特徴はFaileMakerで作られているところ。iPadではFileMakerGoで作動するためライセンスはいらない。最近スマホを老齢者が使う事が増えているそうだが、このシステムであればワンタッチで管理者に通知ができる。殆どは子供の家庭との交信だろう。ボタンを押すとそれに相応した内容のメールが飛ぶようだ。日常のあいさつから、緊急連絡までカバーできるし、体調管理などもできるそうだ。

ビジネスを考える時、双方向のコミュニケーションができる仕組みが必要になってくる。これまでは銀行業務のような情報の引き出しによる顧客との商談といった営業パターンが多かった。このようなシステムとしての位置づけでiPadを利用するケースが増えてくるだろう。またこのシステムは自治体向けや介護タクシー会社向けなど、高齢者との連携を望む所とタイアップして展開を図るようだ。

2013年10月12日土曜日

無料で大学講義をiPadで受ける事ができる MOOC

有名大学の授業を集めた無料ネット講義配信「MOOC」が急成長している。ハーバ

ード大、MIT、北京大、東大…、世界中の「教室」がお茶の間に。既存の大学・教
授の反発はあるが、MOOCは教育のあり方を変革している。日経ビジネスDigital

Massive Open Online Course(大規模公開オンライン講座)がフル名称だ。これを支えているのが、そしてこんな事を実現したのがインターネットによるオンラインシステムである。昨日書いたサザンのコンサートを映画館に配信する仕組みも革命的で、これを実現したのが通信技術である。

Moocでの授業は、インタラクティブ環境があり、質疑ができる上に受講者への設問もあるそうだ。最終的には理解度が試され(テストなど)修了書を貰う事ができる。Mookではエデックスという無料講義配信がメジャーだが、、他にもコーセラとユダシティーがある。コーセラには9月から東大から講義を提供始めたそうである。

「今でしょう」の東進も衛星を使ったオンライン授業をやっているが、予備校ではそれ程珍しい事ではない。むしろその大枚払った予備校から行く大学が、しかも自分で合格できそうにない人にも門戸を開いたのである。しかも無料で。しかし国によっては大学が無料の所もあるから、無料自体は珍しくない。

例えば、いまはやりの「ビッグデータ分析」に関する授業がMookにあったらどうだろう。この技術を身につけるために、多くの受講者は個人であれ法人であれ、数十万も払って教育を受けている。実践的な部分だけ知れば良いと言う事だろうが、大学の場合はその背景から技術までトータルに教えてくれる。そんな技術者なら会社としては雇ってみたいと思うだろう。しかも一流大大学のお墨付きまであるのである。

実際にMookを提供する会社では、認定者への企業からの問合せを受けているそうである。これらの会社のビジネスモデルは、企業への人材斡旋料も収益元と考えているようである。ITとして注目すべきは、エベックスが開発したエッセイ自己採点の人工知能である。これらが進めば多くの受講認定が可能になると期待されている。

通信技術は多くの革命を起こすが、結局は大学の授業を配信すると考えた者、配信に授業を提供した大学の先進的な考えかたが在ったから、Mookのような仕組みができあがったのである。YouTubeがでて久しいが、映像の送受信で何ができるかを考えるのも新しいITの使い方を示すものだろう。

iPadでは当然インターネットに繋がるし、どこにでも持ち歩けるので、Moocのようなサービスを有効に使うことができる。授業だからかしこまって、と言う事はないだろう。デスクトップや重たいノートでは実現できない。このような新しいサービスを効率的に使えるのがiPadの使い方でもある。


2013年10月9日水曜日

「Office for iPad」は進行中──スティーブ・バルマーCEOが発言

 「iPad版Officeは進行中だ」──米調査会社Gartnerがフロリダ州オーランドで開催の年次カンファレンス「Gartner Symposium/ITxpo 2013」の10月8日(現地時間)のキーノートに登壇した米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOがそう語った。(ITmedia エンタープライズ2013年10月09日 06時44分 更新)


以前から言われていたが、やはり開発が進んでいた。どうやらMicrosoftは売りきりのOfficeではなく継続的収益をあげるオンラインでの利用を推進してくるみたいだ。当面は両立てでパッケージとオンラインで提供するだろうが中期的にはオンラインでの販売になるかもしれない。


Office Mobile for Office 365 subscribersがすでに6月に出ているが

これは小さい画面つまりiPhoneやWindowsMobileであるらしい。iPadではインターフェースが異なったものに成るようだ。しかしこれらを使うにはMicrosoftのサブスクリプション型オンラインオフィススイート「Office 365」のアカウントが必要である。


「Office365」の日本で使えるものは

Office Home&Business」と言うタイトルで価格も31,290円からである。これは画面を見る限りWindows8にも対応しているようだ。このアカウントがあればOffice Mobile for Office 365 subscribersと言う事だが、やはり画面は小さいスマホが対象のようでiPadには最適化されていない。


どうしてもiPadで使いたい場合は、Web経由の「Office Web Apps」を利用する事が推奨されている。これは幸いにして無料版がある。SkyDriveのアカウントを作る必要がある。オンラインストレージの無料登録で7G使える。今時少ないが、仕事に使うなら有料で増やす事もできる。iPadで共有したいファイルだけならこれでも十分かも知れない。



Office Web Appsを使うには

上の画面のメニューに「作成」という所がある。それを選ぶと
①ドキュメントの種類(EXCELかWORDかなど)を聞いてくるので、
②ここでEXCELを選択をして、
③ファイル名を入れると普通にEXCELの画面が出てくる。

いつもの顔なので何の抵抗もないはずだ。その上Windows8を意識しているためタッチ仕様になっている。指で選択できるように幅を持たせたり工夫が施されている。当然PC,Mac,iPadで同じ操作が可能だ。



SkyDrive画面
EXCEL画面



ただMS-OfficeをiPadでどれだけ使うかが問題だし、マクロなどが動くのだろうか。Mac用にもMS-Officeがあって、とても重宝しているが、マクロ入りの物があると仮想ソフトVM fusionWindowsを立ち上げ、MS-OfficeWindows版で動かしている。WindowsとMacではパスの切り方も違うのでそもそもマクロを共有できない。しかし稼働するOSを見てそれくらい切り替えて欲しいと思うのだが。ユーザーとしてはEXCELで作成したアプリが使えれば、それに越した事はないだろう。

ただ以前から言っているように、iPadは開発機ではないし、これから出てくるアプリは恐らくOffice的なものでない。もっと簡便におよそ業務で使われるコマンドは音声やボタンの移動などでできるだろうし、加減乗除などはデータの形式を見て自動で計算してくれるかもしれない。EXCELも当初の表計算ソフトに比べれば、格段に使いやすいが、使いやすさという点ではこの数十年変わっていない。キーボードを前提とするとこの形式が最高だったのかも知れない。

しかしちょっとした計算や、添付ファイルのEXCELにコメント入れたり、式をちょっと替えてみたりと大がかりでなくても、あれば便利ではある。ただちょっとした利用なら「Office Web Apps」で十分とも言える。

2013年10月8日火曜日

iPadペーパーレス会議システム

iPadペーパーレス会議システム「スマートディスカッション」がキッセイコムテック株式会社から発売された。

ペーパーレスが叫ばれて久しいが、中々実現できなかった。タブレットが出てきて、電子書籍など紙のない世界が出てきたことは記憶に新しい。この「スマートディスカッション」には以下の様な特徴がある。


1.ワンタッチで会議資料を配信

サーバーから資料が配信できるようになっているから、直前の差し換えもできる。電子ならではである。また一斉に同期できるので一台づつデータを落とすなどしなくて済む。

2.便利な会議支援機能

発表者の画面が、閲覧者画面にも表示できる2画面表示機能がある。
また資料に手書きメモができるそうだ。

3.万全のセキュリティー対策

会議室(データがある所?)のパスコードロックや
会議資料の自動消去機能もあるのは良い

4.デジタルカタログとしても利用可能

大量のプレゼン資料やカタログ・マニュアルなども一元管理できるので
営業・販促ツールとしても利用できる。


基本費用が(サーバーシステム・iPadアプリケーション50ユーザー)90万円との事である。
一台当たり18.000円を安いと見るか高いと見るかは使い方次第だろう。本当に会議だけなら少々高いと思うが、プレゼン、資料提供など営業的に使うならこれは安いだろう。

■ この手のシステムのメリットは


会議室システムとは言うものの基本的な機能としては、資料の配信機能なので、いろいろなシーンで使う事ができると言う事である。また手書きが出来ると言う事は、配信先毎のデータを保存していると思われる。後で利用が可能な筈だ。



■ その他のiPadを利用した会議システム








2013年10月6日日曜日

電子化カルテにタブレットを活用

最近電子カルテに関連する仕事に際して、話題がタブレットになった
ので、今回のテーマにした。

カルテを電子化することにより下記のような利点がある。

1) 複数の科を受診する受診者や入院受診者の検査結果 等の情報を外
来や病棟において、どこでも共有できるようになるため、医療の質及
び医療安全の向上につながる。

2) カルテや検査結果の搬送等にかかる時間を短くすることで、受診
者の待ち時間の短縮が目指ざせる。

3) 医療情報のデータ化に伴い検査結果等の提供が容易になり、受診
者との情報共有によりインフォームドコンセントを実現できる。

導入事例>

病院にとって最大の悩みはバッテリーの駆動時間だった。病院は
NECの電子カルテシステムを入れていたが、3年ほどでPCのバッテ
リーが15分ほどしか保たなくなった。(筆界道社会保障病院)

交換すればPC70台と、費用も馬鹿にならない。

ここで利用されたのがiPadである。WindowsXPの時にも書いたが、
PCの移行をPCで行うのは、良い方法ではない。その一部や今回の用
途によってはiPadだけで十分である。

しかもタブレット方式ならではのタッチパネルによる入力容易性、教
育をしなくても使える利便性により多くのメリットがでてくる。

多くの病院で電子カルテを導入されているが、メーカ色もでていて統
一できていない事がある。これはこれで標準化の問題で課題になる
が、これは別に機会に書きたい。

<検討事項>

導入に際して検討したことは以下の3点である。

1) 現在使っている電子カルテシステムが使える事
2) 端末からでも電子カルテの機能を全て使える事
3) 低コストによる移行をする事

一件ハードルが高そうであるが、iPadもコンピュータであることを
認識できれば、解決方法は至って簡単に思い浮かぶ。

iPadを業務で使うには、何もアプリを開発しなくても使う事ができ
る。これは端末として利用する事を意味する。リモートデスクトップ
方式である。かつこれまでのPCはリモートされるPCとしてコンセン
トに繋がれて生きる道が残されている。


PocketCloud リモートデスクトップ - RDP / VNC


リモートアクセスに関連して、セキ
ュリティ対策に日本ベリサインの
電子証明を入れた。その他iPadと
Bloetoothで接続できるバーコー
ドリーダーも導入した。

<課題>

ただここでの問題は、キーボード用に
作られてシステムを使うにはiPadを使っているのにもかかわらずキーボ
ードが必要になる。これがどうしても許せない場合は、入力項目だけで
もFileMakerなどで画面を開発する事もできる。

しかしタブレットの利用は、単にアプリを使うだけでなく、PCの端末
替わりで使える上に、小型軽量化され稼働時間が長いなど利点が多い
と言える。




【この記事のまとめ】

iPadを利用するというと、それはPCと別物とされるがそれではな
い。タッチ用アプリを使えるし、リモートアプリを介してPCのソフ
トをそのまま使う事ができる。

もっと広い視点でタブレットの導入を考えなければいけない。ランニ
ングコストもPCに比べて低いので、短期にみても費用的に有利と言
える。

2013年10月3日木曜日

スマホに根付くか「指紋認証」



■ スマホに根付くか「指紋認証」

米Apple(アップル)が新型スマホ「iPhone 5s」に採用した指紋認
証機能が注目を集めている。

指紋認証技術はこれまで金融機関や企業向けシステムなどで使われて
きたが、年間数千万台以上も出荷される一般消費者向け端末に採用さ
れるのは初めてである上、指紋認証システムのセキュリティーの堅牢
さを疑問視する声もまだあるからだ。

iPhoneを舞台にした「壮大な実証実験」の行方はいかに…。

(2013/10/3 7:00 日本経済新聞 電子版)

<生体認証はどんな仕様>

指紋認証にもいくつかの方法があるが、アップルの方法は指紋の凹凸
を検証する方法で、スキャンして指紋印影をベクトルデータで持つも
のではない。





小型の装置に埋め込むには良い方法とされている。これに似たスマホ
の認証方法でソフトバンクがカメラを使って認証する方法があるそう
だ。カメラなら標準装備だし特別のセンサーが入らない事がそのメリ
ットとされている。つまりアプリだけで認証できるアルゴリズムを確
立している。

さて難しい話はここまでとして、この指紋認証も発売後数日でドイツ
のハッカーに破られている。つまりは単独の装置だけでは、いくら頑
張っても破られる可能性が高いと言う事である。

<どこまでセキィリティー?>

とは言っても二重三重でかければ、安全性は増すものの、使い勝手が
悪くなる。スピード重視の業務には使えない。トレードオフである
が、どうだろう。

私がこれまでSOX対応をやっていて一番監査法人の要求で頭にきた
のは、机上の理屈だけでものを言う事だった。そんなにセキュリティ
ーをかけたら業務ができませんよ。クライアントの代わりに何度も大
声で言ったものだ。

実務はそれ程、スピードを必要とされている。かといって仕事に大事
な顧客情報や自社の技術情報などは外部に漏らしてはいけないのは確
かである。

<どう対策する>

やはりここで言えるのは、デバイスにデータを格納してはいけないと
言う事。そして紛失したら、すぐさまデバイスの中身をデリートでき
るリモート環境を持つ事。これだ大事だと考える。

ディフェンスは確かに大事だが、オフェンスも必要な事はよく言われ
る事である。セキュリティでオフェンスすると言う事は、攻撃を受け
たときの倍返し施策を取る事である。つまり折角盗んだデータがつか
えない状態にする事だ。

iPhoneなどは位置情報も分かるので、追跡も可能だし、電源が入っ
ている間にリモートで削除する。このサービスはキャリアでもあるし
これを専門にする会社もある。BPC対応の為にもすぐに施策を打つ
べきである。


【この記事のまとめ】

1.重要なデータはデバイス内に入れない
2.セキィリティーは破られる事を前提にするも最新を使う
3.破られた後の対応として、リモートでデータを削除する

2013年9月29日日曜日

iPadの社内システム接続におけるセキュリティー確保

iPadの導入が進んでいますが、銀行に限らず多くの企業はどうやって社内システムにアクセスしているのでしょうか?方法はいくつかありますが、下記のような製品を利用してセキュリティーを確保しているようです。1番目のベリサインの製品はアサヒビールが大量に導入しています。以下代表的なものをご紹介します。

    製品名         提供会社
  1. MPKI for Device  日本ベリサイン(シマンテック子会社)から出ています。
  2. CAHATTO    E-Janネットワークのも相当数の実積があるようです。
  3. FileServerPad    株式会社NSDから提供されています。


それぞれ特徴がありますし、この手のソフトゆあシステムは他にもありますので、用途とコストに合わせて導入を検討しましょう。ホストコンピュータをお持ちの企業はそのメーカー(富士通とかIBMとか)に相談されるのが一番堅いです。しかし部門内で導入する場合には、上記の会社を参考にして、情報システム部にご相談下さい。

iPadで顧客に関するデータを扱う場合は、手軽なだけに注意が必要です。PCのようにローカルディスクにデータが無い分セキュアですが、それでも純分な備えは必要です。その意味ではWiFiだけの接続の方が、安全度は高いかも知れません。iPadを紛失してもすぐには接続されないからです。WiFi装置を持ち歩くのは面倒ですが、1つの防犯遅延になります。

これから出るiPadには指紋認証装置がボタンに付くと言われていますが、iPhone5sが出てから数日でドイツのハッカーにより(指紋認証を破るコンテストでの出来事ですが)解除されてしまいました。これは使用者の指紋を入手して実施するとの事ですから、コップなど触った時は、指紋を拭き取る習慣を身につける必要が出てきました???

iPadとクラウドを利用してワークスタイルを変える新業務革命のすすめ

「複数サイトでもIDは1つ 利便性向上、政府が企業連携支援」とはどんな意味

これは例で見るとヤフーとTUTAYAがネットで利用するIDとポイントを統合したことからも分かるように、いくつものサイトで同じIDで入る事が出来ると言うことです。楽天がこれに参加すると、ヤフーと楽天に同じIDで入る事ができるようになります。

一件便利そうに見えますが、これは政府が指導する顧客情報の共有化と言う事で、ある種個人情報の公開に近い物になります。そもそも個人としてIDはそれ程多く持っている事はないので、またまたヤフーでも楽天でも同じIDを持つ事があります。しかしそれがハッカーに狙われると、1つのIDでどこにでも入り込むことができるのです。

企業の活性化を促す仕組みとして、取り組んでいるものと思いますが、十二分なセキュリティーを確保したうえで、導入に望んで欲しいものです。

この試みは「トラストフレームワーク」と言われてオランダやデンマークで取り入れられているそうです。米国でも同様の取り組みをしているようですが、どう考えても顧客の利便性を追う物には思えません。


トラストフレームワークに関する関連サイト(PDF)

ID連携が開く可能性(野村総研)
利用者の利益を守る(東大等)
国民ID制度とトラストフレームワーク

2013年9月28日土曜日

iPad や iPhone で 棚卸 をしよう!


 iPad や iPhone で 棚卸 をしよう!


株式会社プラグラムが「スマレジ棚卸ワークショップのご案内」と称して昨日体験セミナーを開催したそうです。

ワークショップの概要


内 容:・棚卸を毎月行うメリットと実際の在庫ロスについて
  • ・用意するものは、無料のスマレジと汎用Bluetoothバーコードリーダー
  • ・スマレジを使った棚卸の実演と体験
  • ・スマレジの在庫管理機能を使った在庫ロスの軽減
  • ・棚卸がもっと効率的になるオススメ周辺機器のご紹介

  • 棚卸には独自のバーコードリーダーが必要ですが、上記の会社ではバーコードリーダが別の機器になっています。最近の傾向ではバッテリージャケットのようなものにバーコードセンサーを付けてiPhoneと一体化するものも出ています。

  • 効率的な在庫管理をするためには、このような安価な仕組みを沢山使って頻度を上げることでロスを無くし、販売機会を失うことがない製品・商品状態が維持できます。大企業でも工場などの在庫管理には使えないでしょうが、販売店の在庫などはこのような仕組みで簡単に導入する事ができます。

工場の在庫が正確でも、販売拠点の在庫が不正確では困りますね。


店頭で服を選んで、サイトで買い物

店頭で服を選んで、サイトで買い物

衣料関係で実店舗とサイトの融合が始まっています。つまりタイトルにあるように店頭で実際の服を見て、注文はサイトで行う(当然店舗でも買うことはできますが)という仕組みです。これの意図するところは、紳士服の青山では店舗で採寸したデータを登録しておけばサイトでそのサイズで変えると言ったサービスで、来店しなくても以後のスーツなどサイトで買えると言う、買い方の選択肢を増やす方向性が見られますね。


ユーモア・ショップ バイ エイ・ネットというネット販売会社では、ネットへのアクセスを増やす為に実店舗と作ったそうです。これもネットへの誘導を計った方法です。店頭のレジ前にはタブレット端末「iPad(アイパッド)」を置き、自社の通販サイトを表示。店頭でなくてもネットでいつでも購入できることをアピールし、店舗とサイトの両方を使う常連客を増やす。


店のファショナブルな紙袋をもって闊歩する良いけど、その後遊ぶに行く時に邪魔になる場合があると思います。そんな時もサイトで注文すれば自宅まで配送されますから、それも利用する側の顧客の購買意欲を敷居をさげていると思います。

購入チャンスを増やす仕掛け、それが店頭とサイトの連動サービスと言えます。


2013年9月27日金曜日

東レ、M&Aで1000億円 水処理膜など2社買収するもよう

ここの所、大型合併が進んでいますが、東レがまた大きな合併を発表した模様です。しかも今朝出たばかりの炭素繊維大手の米ゾルテックの発表があっただけに、ウンジンケミカルの買収は大きな衝撃となりました。

総額1000億年の買収は、東レの戦略の中でシェアの増加をもくろむもののようです。韓国のウンジンケミカルは逆浸透膜でシェア数パーセントで東レの25%と合わせて、約30%になり、これで最大のダウ30%強に迫る準備ができました。製品レンジも東レが業務用でウンジンケミカルが家庭用と棲み分けもできていて、幅も広がるようです。

炭素繊維の苛烈な戦いは、帝人との日本組の戦いでもありましたが、東レが一歩リードした感があります。東レは業績が低迷しつつも、これらの大型投資の先行で逃げ切りたい所でしょう。車両の軽量化が叫ばれ、高級車や一部の部品として使われて居るようですが、鉄の10倍ものコストでは、競争力がないでしょう。量産でどれだけコストが下がるかですが、鉄の価格には遠く及ばないが現状なので時間がかかるのではないでしょうか?航空機にも期待が寄せられるでしょうが、これもコスト競争の中でどれだけ利用されるかが課題になると考えます。

そうなるとこの投資自体がどうであったか、新技術を有無企業を買収した方が良かったか、などの意見も出てくるでしょう。ただ自動車や航空機はエネルギー消費を抑えるための大きな課題を抱えていますから、炭素繊維の選択は大きくはずれる事はないかと思います。東レのようなアグレッシブな会社を日本はもっと応援すべきでしょう。

2013年9月26日木曜日

iPadを活用した業務改善


「iPadを活用した業務改善」に関してプレゼン資料にまとめました。iPadを使ってどうやって改善を実現していくか、関係部署もしくは責任者の方に説明するための資料です。この資料は下記のホームページからダウンロードできます。活用して下さい。

iPadで業務改善資料のダウンロード


2013年9月25日水曜日

東京エレクとLIXILの大型合併に際して

相次いで大型の業務提携や買収が続いています。それぞれが脱内需でグローバルな戦略を志向しています。このような企業が統合する時にいつも課題になるのが、システムの統合です。

以前M社とS社の化学会社が合併を目指して、そのシステム統合プロジェクトに参加したことがあります。結果としては、合併は解消されましたが、両者SAPを使っていましたので、それなりにシステムの統合は可能と判断されたようです。

しかしERPはパラメータドリブンのシステムで、設定でプロセスをコントロールするところにメリットがありますが、日本ではSAPに外付け開発したり、内部を変更したりと原型を留める事が少ないため、ERPの統合は返って融通が利かなくなる事があります。それに要件定義においても、双方譲らない事が多く、なかなか意見が収束しませんでした。

これがiPadとどういう関係があるかという事ですが、iPadの利用に際しては「特別な仕組みを組み込まない」ということです。幸いにして、AppleはOSレベルでの利用を許していません。そのため高度な開発ができないこともありますが、統一レベルが高いのもiPad利用の大きなメリットといえます。

昨今のように企業同士が、協力し合う機会が増えることを考えると、システムがスムーズに統合できる容易性の確保が重要であると言えます。システムが統合できないために合併、合弁、などが解消されたのでは、本末転倒だと言えます。

2013年9月20日金曜日

iPadが上位独占 そしてiOS7の登場

iPadが上位独占しているようです。日経パソコンのタブレット調査で非常に満足度が高いとの評価を得たようです。しかも操作性においては、非RetinaディスプレイのiPadを入れて上位3位を占めました。評価は性能・機能、操作性使い勝手、デザイン、コストパフォーマンス、サポートの5点における評価です。


  1. iPad mini(Apple)
  2. iPad(Apple:Retina)
  3. dtab (中国ファーウェイ・テクノロジーとドコモの共同開発)
  4. Nexus7(Google)
  5. iPad(Apple:非Retina)
  6. Xpedia Tablet(ソニー)
  7. REGZA Tablet(東芝)
  8. Sony Tablet(ソニー)
  9. Kindle Fire HD(Amazon)
  10. Iconia(エイサー)
  11. GALAXY tab(サムスン)
  12. ARROWS Tab(富士通)


JRの採用でも機能や使い勝手が評価されていましたが、子供でも使えるiOSに軍配があがったようです。私はiPad全機種持っていますが、やはりRetinaは抜群に見やすいです。画素数がけならNexus7の方が細かいのですが、目に優しいフォントなども影響していると思います。またKindle Fire HDも出版の確認などの為に購入しましたが、Androidと言っても独自のインターフェースを用意する事は良いのですが、その使い勝手が悪いです。その為日常的にはiPadのKindleアプリで本を読んでいます。やはり餅は餅屋と言う事で、Kindleはリテールのソフト面で頑張って欲しいです。

こうして見てきますと、iPadがAndroidを抜いて一位になっているのが頷けると思います。著書を執筆中のデータではタブレットはAndroidに比べてiPadの方が出荷台数が多かったと


2012 年は2 倍の1億2,487 万台へと急成長を遂げた。そのうち、iPad は6,585 万台でシェア53%を占めた。」とあるがAndroidなども急進しており、タブレットは情報端末の一角を担う物となった。この拡大は急成長しているため、2016年には3億台を越えると予測されている。

Year
iPad
Android
2010
1,490
0
2011
4,062
2,174
2012
6,585
5,467
2013
9,480
9,130
Total
21,617
16,771
弊著「iPadとクラウドを利用してワークスタイルを変える新業務革命のすすめ」から抜粋


これはタブレットは個人使用も多いですが、IT課題でもあるWindowsXPの保守切れに際しての次世代PCとして法人が活用する事例が多いことも携帯とは違う動きをしているのだと思います。

これに相まってiOS7の出荷により、一段と差別化が進んだように感じました。それには数ある表面的なエンハンスメントに加えて、下記にあるような企業向けの企業も充実している事にあります。

■ エンタープライズ機能
  1. 書類や添付ファイルを開くために使用するAppとアカウントを管理
  2. AppごとのVPN
  3. App Storeライセンス管理
  4. エンタープライズ・シングル・サインオン
  5. 管理対象のAppのリモート構成
  6. 他社製App向け自動データ保護
  7. Exchange Notes同期
  8. カスタムフォントのインストール
  9. 新しい管理クエリーと制限



iOS7はこれに加えて、評判の指紋認証センサーを搭載しました。これも従前の携帯にもあった背面にセットされうまく認証できなかったものとは格段の差があるようです。このセンサーに対応には韓国勢も苦慮していると言う記事がありました。

このiPadを使って、うまく業務改善に利用しましょう。


2013年9月14日土曜日

同一業務でiPadを利用するなら全員に持たせなければいけない


iPadを利用するときに一番大事なのは、その導入台数とも言えます。先のJRの例を見るまでも無く、使うと決めた以上は一気に導入しないと、その効果は薄れます。皆が同じ環境になって初めて機能するわけです。当然初期コストはかかりますが、早期に導入すれば早期に回収できると考えて下さい。

だらだらと導入していると、非効率になり、その効果が半減します。これはPCの利用を考えれば分かることです。いまではPCを使うのは業務上極めて当たり前ですから、PCが無ければ仕事はできません。しかし導入当時は、PCへの投資を渋る企業が大半でした。それとは逆に積極的に自動化に取り組んだ会社もありました。その結果、中堅企業でも大企業と同じような事務処理が可能になり、対抗できる素地ができたのです。


いまインターネットに世界では、その高価な通信網を無償で使えて、これまで大企業が専用回線でネットワークを引かないと出来ない事が、個人でもできるようになりました。この環境を如何にうまく利用するかが、アドバンテージを取るためのポイントになります。

それと同じでiPadでの業務を所与の物として使わないと、利用できる人とできない人で事務効率が変わってしまいます。少なくとも決済業務に導入するなら、管理職以上には全て持って頂くようにするべきです。社長も例外ではありません。

少しでも効率化とコミュニケーションの円滑化を推進するなら、同一業務に携わる人には行き渡るようにしないと意味がありません。営業なら当然一人一台の体制にして情報武装する必要があります。企業戦士が丸腰で戦地に出ることはあり得ません。

当然一気に導入するためには、綿密に計画し、事前テストを行い、フィードバックして改善された内容にしてから展開しなければなりません。しかし利用する現場や使用者が違えば、出てくる課題が異なること、と言う事実を,念頭に置いて、事前テストに時間をかけ過ぎず、実施を早める事が肝要です。結局は利用も展開も、一刻も早く行い、課題を早期に実務で抽出する、走りながら考える式が、一番効率的です。

道具(iPad)は使い慣れて、なんぼの世界です。使って、使い勝手を検証して、アプリに反映する、アプローチで検討してみては如何でしょうか?

iPadとクラウドを利用してワークスタイルを変える新業務革命のすすめ

2013年9月12日木曜日

JR東日本が iPad miniを大量(7000台)導入した理由


タブレット選定に際しては、やはり複数の製品を検討したようです。その結果バッテリーの持ち時間、セキュリティー、実積(導入例が多い)だそうです。

そもそもの導入動機は、ダイヤが乱れたときに「通常以外の運行表を送付する」為に利用したいと言う事でした。それまでは、ご多分に漏れずFAXでの送付だったのですが、それを受けとる時間がかかるし、やはり取り漏れなど在ったんだと思います。

タイムリーに且つ確実にデータを受けとる事にiPad miniが使われたのです。この要望はJR東日本でなくとも在るはずです。これまでも多くの企業でFAXの利用がiPadに変わっています。中にはFAXしかない取引先もあると思いますが、会社に届いたFAXをPC転送できる機能があれば、簡単にiPadで確認する事が可能です。

複合機をお使いの方は、PC転送機能を利用してみて下さい。出入りのFAX会社の営業マンに確認されるとすぐに分かります。アプリならeFAXがあります。





2013年9月11日水曜日

iPhoneのカメラの性能があがって嬉しいこと


今回のバージョンでは以下の機能が追加変更されました。大きく7点程ありますが、ビジネスで使う観点からは、1,2,6,7がかなり役立ちます。

  1. 画素数は8Mのままセンサーの大きさが現行機の15%アップ
  2. F値は2.4から2.2になった
  3. 1秒間に10枚のバースト(連写)モード
  4. 毎秒120フレームのスローモーション動画撮影
  5. マルチショットとバーストモードのベストショット選択
  6. 撮影後の画像加工ではなく、撮影時に色温度を測定してフラッシュの白い光を調節する「True Tone」フラッシュ
  7. 静止画像向けの自動手ぶれ補正機能

私は著書iPadとクラウドを利用してワークスタイルを変える新業務革命のすすめ でも紹介しましたが、書類や白板をカメラでScanすることを日常的にやっています。1,2の機能変更で、書類をより精度の高い細かさで撮る事ができます。A4ならこれまででも良いのですが、A3の場合は文字が小さすぎて、後で画面を拡大してもぼける事があります。場合によっては半分づつ撮影して手間でした。しかし7の機能も含めて大きな戦力になりそうです。早く使って見たい物です。

また会議室など薄暗い場合には、6のフラッシュのコントロールが有効です。これまで近接撮影で使用するとハレーション気味になりますので、わざとOFFにしていました。当然手振れも増えますし、取り直す事もありましたが、これからはAutoのままで行けそうですね。




iPhone5s 指紋センサーでビジネスアドバンテージ

iPhones5sで指紋センサーが付いたことは、iPadでも同様な仕様が想定されます。できれば今回のNewiPadで搭載して欲しいですが時期は分かりません。セキュリティーに強化はビジネス上必須要件ですから、またAndroid(中にはセンサー付ありますがシェアーが足りず効果はありません)の一歩先に出ることができました。

指紋センサーなどの生体認証はPCでは装備できる製品がありました。私もMac用にiBUFFALO 直挿し型USB指紋認証機器 ブラック BSSN02BKを使っています。クライアントの大事なデータを扱うのは殆どクラウドに格納してありますが、それへのアクセスもされると困るからです。余談ですが、クラウドサービスには、殆ど2重認証パスワードを設定しています。これはID,Passwordでログインした後に、指定した携帯に2番目のランダムパスワードが送られる仕組みです。しかも着信後数秒〜10秒程度で次のパスワードに変えられますので、受信後すぐに送信されたパスワードでアクセスしなければなりません。極めてセキュアな環境です。


先に銀行でのiPad利用を紹介しましたが、今後益々個人情報にアクセスされ個別のニーズにあったサービスが展開されます。金融機関では特に個人や法人の資産状況や借入情報などがありますので、端末に簡単にアクセスされる仕組みでは困る訳です。今回の指紋センサーがiPhoneに搭載されたのは、喜ばしいと同時に次をしっかり見ているな!という印象を受けました。

 

いよいよ後2時間強でiPhone5sの発表です


ドコモ参戦?始め、中国移動などでデリバリされるそうですが、Appleの今後の展開が見え隠れします。でも安売りはして欲しくないですね。iPhone5cは本当に必要なんでしょうか?Macを漢字Talkから使っている身としては、特別な存在でいて欲しいです。

あと数時間で始まります。iwatchも出さないし、何を志向しているのか分からない、昨今のAppleを心配しています。サプライズを期待しています。

2013年9月6日金曜日

ドコモが参戦 iPhone


早朝から各紙を賑わしている話題として「ドコモがiPhoneをついに取扱う」といった記事がでています。しかしドコモはこの記事を否定しています。正式に発表していないと。

しかし8月末の「iPhoneの準備が整った」発言含めて既成の事実となりつつあります。この10年でシェアを56%から42%にまで落としているようです。これまでのような殿様商売ができなくなったのをやっと自覚したのでしょうか?

しかし時すでに遅しで、今更ドコモがiPhoneを扱うからと行って、これだけの顧客が戻ると考えているのでしょうか?すでの取得意欲のある人達は、ソフトバンクやKDDIで購入ずみだと思います。Appleにとっては顧客が増えるでしょうから良い条件とは思いますが、キャリアとしてはLTE回線や次世代回線でのアドバンテージが示せない今、有効な手立てになるかどうかですね。

またドコモがそれなりの通信サービスを提供するなら、他の2社も黙って居ないでしょうから、これも顧客に有利になってもドコモが潤う図式にはならないと思います。

とは言え、法人営業的には大口も持っていると思われますので、これ以上の流出を止めるには有効な手段だと思います。

これらの現象や世界の趨勢から考えると、すでにスマートフォン、タブレットがこれからの主流である事は間違いありません。このブログタイトルでもあるiPadの利用も一層多くの分野で利用され続けるでしょうね。

2013年9月2日月曜日

一歩踏み込んだ使い方が大事


日経新聞(日経新聞の2013/9/2 1:55付け)によりますと、京都の信用金庫が法人営業用にiPad miniを導入しました。次いで10月には個人営業用にiPadを導入するようです。まずは248人で1000万の投資ですから1台当たり4万程度の投資になります。融資関係の説明に使うようですが、多くの企業で営業向けに説明書類(パンフレット)などを入れているケースが多いです。

WindowsXPから7に変えて持ち歩くことを考えたら、保守サービスが終わるこの時期にiPadを導入するに至ったのは、賢い改革です。WindowsOSとOfficeの変更だけでも上記の金額を超える額になりますし、機材であるPCは古いままです。今後もiOSなら無償でバージョンアップされますから、純粋なアプリに投資できると言うものです。


ただ次の一歩(もっと利用する)に出ている企業が少ないのが残念です。融資の説明ですからシミュレーションなどできるようになっていると思いますが、相談する側にしてみれば、既存の融資分との関係も明示的にして欲しいはずです。個人情報は持たないのは当たり前としても、顧客情報への接続はできる訳ですから、個別のきめ細かいサービスが提供できるようにならなければ、何の為のiPad利用でしょうか?PCとは違うサービスを提供する事が、使う側、提示される側のメリットになります。


一歩踏み込んだ使い方をしているある製薬会社では、製品説明と同時に受注ができるようになっています。目の前で在庫まで確認できるし、納期も即回答でします。そこまで来たらかなり双方にメリットが出てきます。当然ですがそのバックエンドのシステムはリアルタイムで対応出来るようなものに為なければなりません。しかしその場で受発注ができれば効率はもとより、ビジネスチャンスを逃しませんから、使うならここまでを検討しなければならないでしょう。


2013年8月26日月曜日

iPadを有効につかう方法をまとめました


iPadを業務に活かすための方法を本にまとめました。最終的には、iPadとクラウドを利用してワークスタイルを変える新業務革命のすすめと言うタイトルにして「ワークススタイルを変える」方法と業務改善の方法を模索した物になっています。

破線以下はiPadとクラウドを利用してワークスタイルを変える新業務革命のすすめからの抜粋です。海外情報を如何にタイムリーに取得するかを取得を目的としたフローです。ここでiPadとクラウドサービスをどう使うかを記載しています。参考にして下さい。

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2.業務フローと使えるインフラを検討する

上記の要素を組み込んで全体の業務プロセスをフローにしてみると 図表32ー01 のように整理することができる。このフローに収斂するにいたった過程は後述の検討図で説明する。

図表32ー01


いくつかの課題に対する対応結果ではあるが、結局は承認・確認手続きをいかに迅速化するかであり、その為の工夫とツールの利用がその要となる。iPadを使う理由はコミュニケーションツールとしての優位性と利便性を行かした環境を作り上げる事ができるからである。

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WindowsXPからiPadに置き換えよう


多くのクライアントがXP移行で悩んでおられました。今後PCはどのように使われるのか?と考えた時、前のブログにも書きましたが、PCの出荷台数も減っており、使われ方も変わってきた事実から、Windowsからの呪縛を解く良い機会だと考えました。その為以前より考えていた事をまとめて本にしました。


今回の災い(XPのサポート終了)を転じて福となすように、本書の題名を「Windows XP終焉対策を転じて業務改善しよう (デジタルブックレット) 」としました。この機会にXPへの移行コストをiPadの購入に変えればと考えたのが文書化の発端です。PCに関しては、その使い方を調べる必要はありますが、私が伺って居るクライアントの管理職でPCを使って実質的な作業をされている方は皆無です。実質的な作業とはEXCELで数字を作ったり、報告書を作ったり、と言ったもので、殆どは閲覧をされている状況です。閲覧とは資料の確認、申請書の承認を含んだ広義の意味で使っています。

また多くの場合、席におられずメールの返信も翌日になる事もあり、業務担当者も「決済や承認が遅れる」と言われています。「決済」「承認」には、Notesなどのワークフローシステムを使っていますが、申請業務などの承認作業が滞っているケースをよく見受けます。ソフトバンクBBであ申請など依頼業務はすべてiPadで対応出来るようになっているようです。iPadに変わってから承認処理などがはかどり業務のスピードアップが図れたと伺いました。

クライアント内で承認遅延の状況を拝見してたのでXPからiPadへの移行を提案しました。iPadなら手帳と一緒に持ち歩けるので、空き時間も利用して頂ける。時間の有効利用と業務のスピード化をテーマにしました。情報システム部に依頼してiPadに承認画面を作って頂きました。メールもiPadで確認できるようになりました。承認業務など殆ど遅滞なく実施していただける、メール確認による指示の速度もあがりました。そしてなんと言っても紙の量が少なくなりました。エコモードでもあると言えます。今後の状況を見て、他部署への展開もして頂く事になりました。

最近iPadをビジネスにどう使えば良いかの話が多く出てきていた事もありまして、まずはXPをどうにかしようとして考えたものです。先のブログと合わせてご利用下さい。



2013年8月23日金曜日

Windows XPからの脱出


本日も日経新聞にWindows XP関連記事が2つ出ています。ひとつは「WinXPからの移行、半数が「間に合わず」という題名で、今ひとつは「法人用パソコンに「XP」更新特需 NECPCや富士通、1~2割増産 市場全体は縮小続く」といった内容になっています。いまや情報化関連のトピックスになっていますが、私はこれは良い機会だと思っています。

私もAmazonからWindows XP関係の本「Windows XP終焉対策を転じて業務改善しよう」を出版しました。小冊子ですがどうすべきかを書いています。ここから1つブログに関連するiPadの活用を考えて見たいと思います。

iPadは単なる多機能タブレットではなく、PCに取って変わるポテンシャルを持っています。今回話題になっているWindows XPですが、本当に企業の皆がPCを持って作業する業務を行っているのでしょうか?上司にメールや資料を提供しても、席に戻るまで見てもらえない。決済をお願いしているが、出張に出られて未決済処理が溜まっている。などPCを使っているが故の業務の遅れがでている事実をどう見るかです。

この機会に業務のスピードを上げるために、XPの移行ではなく、管理職のPCをiPadに変えられるかを検討してみると良いと思います。その為にしなければならない事は以下のステップです。

① PCの棚卸を行って、本当に業務に使わなければならない数量を限定する
② XPでしか動かないソフトの対応を見直す。
 ・定型業務ならホストで開発する
 ・パッケージソフトを検討する
 ・非定型なら、本当にそのソフトが必要な業務かを見直す

これをができるとXPを理由にした(外圧をつかった)業務改善ができると思います。この機会を大事に使ってみては如何でしょうか?


2013年8月5日月曜日

iPadの戦略事例も書かれています


戦略システムにおいて、iPadの利用が必須であることも後半に書いています。ここではiPadは情報システムの基幹系外で使う提案もあり興味深い内容を書きました。



2013年8月4日日曜日

なぜiPadなのか?


数多くのタブレットが出ていますが、基本的にはiOSとAndroidに二分されます。それぞれ特徴はありますが、現時点ではiPadでなければ業務を実施するのが難しい状態にあります。それには以下のような理由があります。

■ iOSとAndroidについて

  • Androidは各社で扱われているため、仕様が異なり使い勝手がメーカー毎に違います。その為アプリが同じでも操作性が違うため教育時に手間がいるためコストがかかります。一方、iOSを搭載したiPhoneやiPadはApple社のみ扱っているため、操作性が統一されていて世界中のどこで買っても同じ操作ができる。

■ OSについて

  • Androidは各社でOSのバージョンが異なります。その為アプリも動作確認が大変です。iOSはバージョンアップが一斉に行えるので、統一された環境が維持されます。一度動作確認すれば、すべてに適用する事が可能です。

■ 他ソフトの親和性について

  • 社内アプリでVPNを利用する場合、Androidは世界で多くの企業が使っているシスコのVPNクライアントに対応していません。また基本的な事ですが、Androidは会社で良く使われているOutlookなどと連携ができませんが、iPadではExchangeと標準で連携できるので、問題無く導入できるケースが多いと言う事ができます。

■ その他

  • 社内でGPS機能を駆使したシステムを開発してOSレベルの機能を使う場合は、逆にiOSはブラックボックスなので、Androidを使う事があります。しかし一般的なビジネスアプリケーションにおいては、現時点で圧倒的にiPadが有利であると言わざるを得ません。確かにAndorid機は廉価なものが多いですが、それだけで機種選定されると大変な事になります。

iPadを使って何ができるのか?


いまiPadは多くの営業現場で使われるようになりました。それは「業務に必要な情報がすぐ取り出すことができる環境」を構築できるからです。その為多くの企業では営業現場において以下の業務に使われて居ます。

  • ① 受注業務(顧客の目の前で受注処理が行えます)
  • ② プレゼン業務(パンフレットだけなく、動画や音声などが使えるのでわかりやす  いプレゼンを提供できます)
  • ③ 在庫確認業務(在庫だけでなく、生産予定などが分かれば失注する事はありませ  ん)
  • ④ 日報業務(営業報告などを帰社しないで、且つタイムリーに作成できますので、  ルート確認なども本社で行えます)
  •   等々

今年に入りJR東日本でも大量のiPadを導入しました。これにはマニュアルや遅延情報などが表示される仕組みになっているそうです。乗客からの遅れに対する質問にも即座に返答でき、サービスの向上に努めるのが役割です。その他自動車会社では、話をしながら見積をその場で作成でき、顧客の目線を外させない「その気になっている時の」機会を逃さない仕組みも構築しています。