2013年9月27日金曜日

東レ、M&Aで1000億円 水処理膜など2社買収するもよう

ここの所、大型合併が進んでいますが、東レがまた大きな合併を発表した模様です。しかも今朝出たばかりの炭素繊維大手の米ゾルテックの発表があっただけに、ウンジンケミカルの買収は大きな衝撃となりました。

総額1000億年の買収は、東レの戦略の中でシェアの増加をもくろむもののようです。韓国のウンジンケミカルは逆浸透膜でシェア数パーセントで東レの25%と合わせて、約30%になり、これで最大のダウ30%強に迫る準備ができました。製品レンジも東レが業務用でウンジンケミカルが家庭用と棲み分けもできていて、幅も広がるようです。

炭素繊維の苛烈な戦いは、帝人との日本組の戦いでもありましたが、東レが一歩リードした感があります。東レは業績が低迷しつつも、これらの大型投資の先行で逃げ切りたい所でしょう。車両の軽量化が叫ばれ、高級車や一部の部品として使われて居るようですが、鉄の10倍ものコストでは、競争力がないでしょう。量産でどれだけコストが下がるかですが、鉄の価格には遠く及ばないが現状なので時間がかかるのではないでしょうか?航空機にも期待が寄せられるでしょうが、これもコスト競争の中でどれだけ利用されるかが課題になると考えます。

そうなるとこの投資自体がどうであったか、新技術を有無企業を買収した方が良かったか、などの意見も出てくるでしょう。ただ自動車や航空機はエネルギー消費を抑えるための大きな課題を抱えていますから、炭素繊維の選択は大きくはずれる事はないかと思います。東レのようなアグレッシブな会社を日本はもっと応援すべきでしょう。

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