2013年9月25日水曜日

東京エレクとLIXILの大型合併に際して

相次いで大型の業務提携や買収が続いています。それぞれが脱内需でグローバルな戦略を志向しています。このような企業が統合する時にいつも課題になるのが、システムの統合です。

以前M社とS社の化学会社が合併を目指して、そのシステム統合プロジェクトに参加したことがあります。結果としては、合併は解消されましたが、両者SAPを使っていましたので、それなりにシステムの統合は可能と判断されたようです。

しかしERPはパラメータドリブンのシステムで、設定でプロセスをコントロールするところにメリットがありますが、日本ではSAPに外付け開発したり、内部を変更したりと原型を留める事が少ないため、ERPの統合は返って融通が利かなくなる事があります。それに要件定義においても、双方譲らない事が多く、なかなか意見が収束しませんでした。

これがiPadとどういう関係があるかという事ですが、iPadの利用に際しては「特別な仕組みを組み込まない」ということです。幸いにして、AppleはOSレベルでの利用を許していません。そのため高度な開発ができないこともありますが、統一レベルが高いのもiPad利用の大きなメリットといえます。

昨今のように企業同士が、協力し合う機会が増えることを考えると、システムがスムーズに統合できる容易性の確保が重要であると言えます。システムが統合できないために合併、合弁、などが解消されたのでは、本末転倒だと言えます。

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