2015年8月18日火曜日

iPad5700台で人手不足克服 現場監督の手書き メモまで電子化

ちょっと前に竹中工務店がiPadを活用している記事を掲載したが、今度は大林組の取り組みについて紹介しよう。これは日経コンピュータDigitalに載った記事である。

大林組では2012年8月からiPadを3000台導入したが、現在(2015年5月末時点)で5700台のiPadが活躍する事になった。

出典:日経コンピューデジタル

iPad導入は、白石達 代表取締役社長のトップダウンで決まったという。堀内英行グローバルICT推進室 技術課長は、「オフィスや工事現場の現地事務所でIT化が進む一方で、現場監督の仕事では紙による作業が残った。これが効率化を妨げていた」と話す。」(出典:日経コンピューデジタル

大林組では社長のトップダウンで導入が決まった。一番やりやすいケースだ。ITリテラシーの高いトップマネジメントがおられると先進的な環境を享受できる。

竹中工務店と決定的に違うのは、独自の開発アプリが多い事だ。
 ① 施工検査アプリの「GLYPHSHOT」
 ② 図面閲覧アプリ「CheX」
 ③ 現場の手帳を電子化した「eYACHO」

が三種の神器である。

特に③はMetamojiと共同開発しているので、肝煎り具合がわかる。この他にも機能を限定した表計算ソフトまで開発したようだ。Metamojiは手書きアプリで有名なMetamojiNoteの開発会社で一太郎を作った浮川社長の経営する先進企業である。


独自に開発する事で、現場には使いやすい機能を提供する事はできるが、メインテナンスなどを考えると市販のパッケージ機能を使った竹中工務店の考え方にも頷ける。

どう使い分けるかは、その会社のポリシーにもよるが市販アプリと旨く使い分けを考えて、独自の業務遂行を考えて生産性を上げられるのであれば、開発する事のメリットはあるだろう。



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